普通の会社員のビジネス服として、ブルックスブラザーズのスーツを愛用するようになって約10年。
少しカジュアルな装いもチャレンジしたいと思って、ブルックスブラザーズでジャケパンにチャレンジ。
ジャケパン初心者でも使いやすくて、重宝している組み合わせは「ブルックスブラザーズ定番の紺ブレザー生地で仕立てたジャケット」+「ミディアムグレーのスラックス(裾はダブル)」。
ごくごく普通で定番の組み合わせ、ブルックスブラザーズでもこの組み合わせがジャケパン初心者にとってとても便利。
何が便利かって、このジャケパンの組み合わせであれば、どんなシャツを着ても変な感じになることがほとんど無いので、全体のコーディネートが簡単です。
全体のコーディネートの前に、このジャケットについて、ジャケパンスタイルとしてちょっとこだわった部分があります。
ブルックスブラザーズの紺ブレザーと言えば、既製品のまま買うとボタンはロゴ付きの金色で、おしゃれ上級者がアメリカントラッドな着こなしをするか、純粋にブルックスブラザーズの紺ブレ好きなおじさまか、というちょっと普通の会社員でスーツしか着てこなかった人には抵抗のあるアイテムかも知れません。
そんな上級者向けイメージのブルックスブラザーズの紺ブレですが、5点ほどちょっとしたこだわりの部分を取り入れて普通のジャケパンスタイルとして、とても初心者に使いやすくなりました。
①パーソナルオーダー
そもそも論ですが、初心者でも使いやすい形に変えると良かったです。
既製品は当然ブレザー仕様なので、自分の好みに合ったシルエット、ディテールがない場合があります。
私の場合は細身のスーツを愛用していたので、先ずはそのままの細身イメージでジャケパンスタイルをやりたいと思って、シルエットはスーツ同様に細身の「ミラノ」で作りました。
普通にジャケットをオーダーする生地が、たまたま定番の紺ブレザー生地を使って作るという感じ、上級者が好むブレザーのディテールをジャケパン初心者向きに変更しました。
②ボタン
ブレザーが苦手という方で多いことが、ブレザー定番の金ボタン。
今までスーツしか着てこなかった方には、金ボタンが結構ハードル高く感じると思います。
更に、ブルックスブラザーズの金ボタンはしっかりとブランドロゴが入っているので、なかなかの強い個性を放っています。
そんな金ボタンをちょっと濃いめで色のグラデーションがある茶系のボタンに変更しました。
ボタンを普通のボタンに変えるだけで、一気に初心者が着る気持ちのハードルが下がります。
ブルックスブラザーズ定番の紺ブレ生地は結構濃いネイビーなので、ボタンの色は黒よりも茶系の方が少しカジュアル感が出ますし、全体のコーディネートがバランス取れやすくなっておすすめです。
③着丈
次は着丈です。
スーツはお尻が隠れるくらいですが、ジャケパンであればお尻が半分くらい隠れる程度の着丈にした方が、全身のバランスが取れやすくなります。
いつもブルックスブラザーズでスーツもパーソナルオーダーしていますが、いつものジャケットサイズよりも、ジャケパンで着るジャケットは若干短めに仕立ててもらっています。
ちょっとした着丈の長さの違いですが、全体のイメージとバランスが大きく変わるので、着丈はスーツよりも短めがオススメ。
短すぎると上質なジャケットの印象が崩れるので、スタッフさんに相談しながら長さを決めると良いと思います。
④ベント
次はベント。
ベントのデザインはどんなデザインでもジャケパン初心者に使いにくさはさほどないので、好きなデザイン、慣れているデザインで構わないと思います。
私の場合、細身シルエットのミラノで、今までもスーツはスッキリとした後ろ姿になる「センターベント」が好みなので、紺ブレ生地のジャケットもセンターベントで作りました。
先ず1着目のジャケパン用ジャケットはいつも慣れているデザインのベントにして、ジャケパンに慣れてきて、もう少しいろんなデザインを楽しみたいと思ったら、少し華やかさや動きが出やすいサイドベントで2着目を作ることも良いと思います。
⑤裏地
次は裏地。
この裏地デザインはちょっと迷ったのですが、お店のスタッフさんからの提案で「背抜き」仕様にして個人的な感想は正解でした。
ブルックスブラザーズの紺ブレ生地はかなりしっかりとした頼り甲斐のある生地です。
ペラペラな生地感ではないので、「総裏」にしなくてもしっかりとした着用感が保たれます。
そんなしっかりした紺ブレ生地を「背抜き」仕様にすることで、快適に使用出来るシーズンが広がることがメリット、真夏以外の全ての季節で快適に使用出来るジャケットになりました。
冬に背抜き?と思いましたが、そんなに寒く感じることはなくて、もし寒くても暖かい肌着を着たり、セーターを着込めば全然問題無しです。
総裏のスーツと同じ感覚で毎年普通に秋冬も快適に使えています。
ただ、夏は流石に暑いのでオススメできませんが、梅雨時や秋口でいつもよりちょっと涼しいと感じる日に、このジャケットの出番があって意外と暖かいシーズンにも重宝しています。
オールシーズンの使いやすさを考えると「背抜き」がオススメです。
例)簡単コーディネート
こんなディテールにこだわって、ブルックスブラザーズ定番の紺ブレ生地でジャケットを作ったら、あとはワイシャツの組み合わせだけで、かなり着回しが多く出来ます。
普通に白いワイシャツも当然OK。
ライトブルーはこんな感じ、問題なしの無難で簡単なコーディネート。
ブレザー自体の色が黒に近い紺なので、真夏以外であれば、ちょっと濃いめのブルーも合います。
少しアクセントが欲しいと思ったら、色だけではなく、柄物もOK。
ビジネス感を強めに出すならストライプがオススメ。
カジュアルなジャケパンスタイルにも慣れてきたら、カジュアル感が強めに出るチェックがオススメ。
「紺ブレ生地のジャケット」+「ミディアムグレースラックス」を最初に揃えれば、コーディネートがとっても楽チンなので、ジャケパン初心者でもジャケパンスタイルが簡単に楽しめると思います。
少しジャケパンスタイルに慣れてきたら、スラックスをチェックにしてみたり、少しずつアクセント強めのアイテムを継ぎ足していくと、もっとジャケパンスタイルが楽しめます。
まとめ
- ネイビージャケット×グレースラックスは絶対的定番、紺ブレ生地のジャケットに合わせるグレースラックスを用意する
- 紺ブレ生地のジャケットはパーソナルオーダーで使いやすいディテールに変更する(ボタン、ベント、裏地など)
- ワイシャツは白、ブルー系、ストライプ、チェックから揃えて行けば、ほとんど何でも合わせられる
おしゃれ上級者用、または重鎮のおじ様用のイメージがあるブルックスブラザーズの紺ブレザーですが、ちょっとした変更で、おしゃれ初心者でもとっても使いやすいジャケットに変わります。
何と言っても、やっぱりブルックスブラザーズの品物自体がとっても良いです。
おしゃれ上級者ではなくても、ブルックスブラザーズのビジネス服を着れば、良さが分かると思います。
装いで気持ちも変わりますので、おしゃれ初心者、ジャケパン初心者にも、ブルックスブラザーズの紺ブレ生地はオススメです。
スタッフさんの知識も豊富なので、分からないこと、不安なことはどんどんスタッフさんに聞いてみると良かったです。
お値段分の価値はあると思います。