春夏用のスラックスとして作りました、お仕事用のスラックス。
夏にジャケット無しで履いても良いし、春秋にブレザーなどジャケットを合わせても良いし、個性より万能なタイプをチョイス。
色々既製品のスーツであったり、安めのオーダースーツを作ったりしましたが結局はブルックスブラザーズのパーソナルオーダーに落ち着いています。
何が良いかって、一番大きいのは正直気持ちの部分だと思います。
ビジネス用として広い年代に対して信頼感をもち易いお仕事着では無いかなと思います。
スタッフのスタイリングも落ち着いていて、極端に短い丈のスラックスを薦めたりそこまでトレンドを押し出さない点が気に入っています。
勿論自分の好みがはっきりしていて作りたい形が決まっているならそれはそれで良いのですが、自分の好みよりもビジネス着としての信頼感、安定安心を優先するのであればブルックスブラザーズがやっぱり良いという印象。
伝統のスタイルが確立されていて若い方から年配の方、男性、女性問わず、ちゃんとした装いをしている印象を与えられると思います。
と言いつつ、その良質なビジネス着であると気付いてもらえる人ばかりではなく、もっとお安いスーツ、スラックスと違いが分からないことも正直多いとも思います。
今回作ったスラックス1本取っても、麻布テーラーで作ったスラックスと比較すると、勿論麻布テーラーで作った生地とはお値段が違ったこともありますが、麻布テーラーの方がちょっとトレンドを取り込みすぎた印象。
全然悪くは無いのですが、ある程度の年齢(30代後半から40代以上)になってくるとダブルにしたスラックスの丈が短めでちょっと頼りない生地感のものを着用しているとちょっと信頼感が足りないと感じる場面を感じます。
周囲には全く気が付かれない場合も多く、完全に自己満足な時がほとんどですが、ビジネスの装いに気を使っているような意識の高い層の方々には気が付かれることが実際には何度もありました。
それぞれの仕事のシーン、相手によってこのちょっとした信頼感を得る配慮が必要かどうかも違ってきますし、スラックス1本で3万円程度してしまうだけのコストパフォーマンスを得られるかは違ってきます。
そのちょっとした違いを必要と考えるか、不必要と考えるかはそれぞれですが、そのちょっとした1万円、2万円の違いでより上位の方々と良い仕事が出来て、自分の立場、スキル、年収を上げる可能性があるかと考えることが出来れば意外とコストパフォーマンスは悪くないと思います。
直接的、短期的な効果、メリットでは無いので分かりにくいですが、往々にしてこの価値観の違いが結果として大きく関わってくるということは良くあると実社会を見ていて感じます。
より高い立場の人、より高い年収の人(一般的な会社員、ビジネスマンの場合)がその立場になってから、装いに気を遣っているのか?それともそのような装いにも気を遣っているからその高い立場にあるのかというと後者の人が多い気がします。
ブランド物を身に纏ったり、高級品をたくさん持つことが必要では無くて、相手からどう思われるか?相手からより信頼感を得るためにはどうしたら良いか?そんなことを日々気にしていて、金額的なことに対して目の前のことにケチってばかりいない価値観が大切。
そんな価値観も大切にしてみたり、コスパを考えてもう少しお安い仕事着を試したりしましたが、個人的に落ち着いているところが、やっぱりブルックスブラザーズのパーソナルオーダーで、定番のアイテムを数少なく揃えること。
その定番アイテムの基礎となるスラックスはミディアムグレーでダブルのスラックス。
これを裾が短すぎない丈で仕上げること。
無地で色はミディアムグレーにしておけば、明るい色のシャツもちょっと濃いめの色のシャツも合いますし、合わせる上着も無地のネイビーブレザーから、ブラックジャケットでも柄物でも合わせ安くて万能です。
裾はダブルにしておくことでちょっとカジュアルな雰囲気にしたいときにもちょうど良いです。
このミディアムグレー無地で裾ダブルのスラックスを1本用意したら、その後はチャコールグレーやライトグレー、柄物なんかも余裕があれば増やしていくとバリエーションが広がります。
そしてお値段こそ3万円くらいするブルックスブラザーズのスラックスですが、結構長く持ちます。
普通に中1日から2日程度は空けて履いていれば3年、4年は全然持ちますので結局はコスパ悪く無いです。
その期間分の自分のモチベーションアップやら、意識の高まり、相手からの印象、そんな目に見えない効果と時間を総合的に考えるとやっぱりビジネス用としてブルックスブラザーズの服はバランスが良いと思います。
そして、スラックスをわざわざパーソナルオーダーで作る必要があるか?というと別に既製品でも問題無いとは思います。
でもちょっとしたこだわりがあるのであれば、やっぱり長年使っていくうちに気になってしまうので、ちょっと割高になっても完全に気に入った物を作った方が良いと感じでいます。
個人的なスラックスのこだわりはお尻のポケットのボタンぐらいです。
右後ろのポケットにはハンカチをきれいに入れたいのでボタンを付けないことがお好み、ただそれだけですが長年使っているとそんなこだわり部分が満たされていないことが日々気になってしまうのです。
あとはボタンの種類を変えるなんてことも楽しいかもしれません。
既製品のままだと左右どちらのポケットにもボタンが付いています。
趣味嗜好メインでは無くて、ビジネス用として安定安心、定番の装い、そして自分の気持ちを高め、気付く一部の相手からの信頼感も得たいと考えるのであれば、ブルックスブラザーズのミディアムグレー無地スラックス、裾は基本の4センチダブルをパーソナルオーダーで作るのもおすすめです。
1本持っておくと本当に重宝します。
全くボタンは拘らない、または両ポケットにボタンがあった方が良い、そんな方は既製品のまま裾上げで十分です。
あと、スーツ、スラックスをキレイにメンテナンスするのに便利なパナソニックのスチーマーがおすすめ。
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