若かりし二十歳くらいの頃、楽しそうだなと思って始めたサーフィン。
まともに波待ちでサーフボードに座っていることすら出来なくて即断念した経験があります。
そして、また縁あって30代後半からサーフィンを始めました。
30代後半というおじさんになってからサーフィンを始めて5年以上、ようやく人並みになんとか波乗りが出来るようになったかなという程度です。
基本的にも毎回一人で練習を続けていました。
なかなか上手くならなくて心が折れそうになった時もありましたが、やっぱり波に乗って海面の上に立つ感覚が最高に気持ちが良くて頑張って続けることが出来ました。
5年以上も欠けてようやく横に滑れるようになったかなという、成長の遅いおじさん。
今振り返るとサーフィン初心者の上達方法として1番大切なことがあったと思います。
それはやっぱり「波」です。
どんなサーフィンをしたいかで良い波も変わってきます。
ショートボードをやるのであればほれていてサイズも少し大きい方が良いですし、ロングボードなら小さく厚いゆったりとした波で練習した方が練習しやすいと思います。
私の場合、二十歳くらいの頃に難しすぎて断念した苦い経験からショートボードは最初から断念。
とにかく簡単にゆったりと波乗りを楽しみたいと思ってロングボード一択でサーフィンを始めました。
何も分からず、本屋さんで初心者向けのガイドブックを購入して毎日読んだり、ネットで情報を拾ったり、たまにサーフショップで買い物するときにスタッフの方に話しかけたり、基本的には独学で練習を続けていました。
サーフィンのルールや、ポイントは本でも勉強できるのですが、どこのサーフポイントが自分のレベルで練習しやすいかはよく分かっていませんでした。
初心者なのでボードの扱いもうまく出来ず、周囲のサーファーの迷惑にならないようにととにかく混雑を避けて練習をしていました。
時間帯は早朝が夕方遅め、ポイントも人が極力少ない場所。
混雑を避けた時間帯で練習することはよかったのですが、混雑を避けることを重視したサーフポイント選びはNGでした。
サーフィンのことが少し分かってくると当たり前のことなのですが、混雑しているということは波が良いということ。
その日、その場所の波のピークがあって波乗りが楽しめる場所でもあります。
人が少ないことには理由があるのです。
最初のうちはただ海に浸かって、サーフボードにまたがっているだけでも気持ち良いなと思っていましたが、当然のようにそれでは全然上達しませんでした。
そんなこんなでとにかく行きやすくて、混雑も控えめ、そんなことだけを重視していたら、かなり上達の遠回りをしてしまっていました。
例えば私の場合、ロングボードをやっていたのに急に砂浜が深くなるポイントで練習をしていて、サイズは大きくなることも多いですが、一気に波が崩れるポイントでしたのでパーリング(ボードが海面に刺さってしまうこと)ばかりで一向に波乗りが出来ませんでした。
今思えば、ショートボードの人ばかりでロング向けのポイントではありませんでした。
ロングボードなら特に遠浅のサイズが小さくても良く波が割れるポイント。
サイズアップしてもほれていないで、分厚い波になる遠浅のビーチ。
子供やおじさんロングボーダーなら、こんな場所から始めた方が良いです。
混雑を避けて人気のないポイント選びばかりしていて完全に上達の遠回りをしていました。
人気で初心者に優しいサーフポイントでも波が小さい時はショートボーダーは楽しめないので意外と混雑していないことがあります。
そんな時が狙い目。
混雑を避けて自分に合っていないポイントを選ぶよりも、自分のレベル、自分のやりたい波乗りに合ったサーフポイント(波)を選ぶことが1番大切でした。
当たり前のことですが、本当にこれが1番大切。
上達の近道です。
サーフィンは波があってこそ出来るスポーツ、自分がやりたい、自分に合った波を選ぶことが上達の近道。
そのためにちょっと距離が遠くても、駐車場代が高くても、それは上達への投資と思って頑張りましょう。
絶対に自分に合った「波」の方がサーフィンが楽しいです。
波が小さい日、早朝・夕方、冬など人気のポイントでもタイミングを選べば意外と混雑を避けられることも多いと思います。
もちろん道具や日々の筋トレなども大切ですが、とにかく自分に合った波でサーフィンを楽しむことが大切。
子供、中高年などのサーフィン初心者が独学で始めるならとても大切なことだと思いました。